「地球儀」を玩具タイプの商品に加工 新しい販路を開拓
 「地球儀」は文房具・教材分野の業種です。地球儀のトップメーカーT社は、売上不振を打開するため異業種ルートでの販売増を模索していました。その頃「ハローキティー」の人気で業績好調の株式会社サンリオと提携をしました。少女をターゲットにしたオモチャ感覚の地球儀の開発です。ピンクや赤い地球儀に「キティーちゃん」のキャラクターをデザインをした新製品は、サンリオの販売ルートに乗せ爆発的な人気を集めました。当社は念願の異業種ルートでの販路拡大に成功を致しました。
 「庄内価値開発研究会」では、異業種などとの新商品開発・新しい販売ルートの開拓に適切なパートナーを紹介しています。

工夫のポイント 従来からの販売ルートに固執せず、異業種との商品開発・異業種ルートでの販路拡大に成功した事例です。

オモチャ感覚の地球儀

 
女性向けに特化した「ログハウス」の開発で新たらしい需要を掘り起こす
 長野県のホームセンター経営R社は、上記「少女向け地球儀」の開発事例を聞き、ハットしたそうです。ホームセンターの他に長年「ログハウス」の建築を手掛けていましたが、じり貧状態が続いていました。早速 、女性の希望を聞きながら女性用のログハウスを販売したところ人気を呼び、 新企画の「ログハウス」で新しい需要を喚起しました。

工夫のポイント 女性の購買力に注目して下さい。建築物購入は男性の分野であるという観念を取り払い、女性をターゲットにした商品開発で需要を喚起しました。

ログハウス

 
 
タダ(無料)で貰えるのが常識だった「水」が商品化された話
 スーパーに行くと「六甲」や「南アルプス」「鳥海山」「月山」など、全国の名水が沢山並んでいます。「水」が飲料水として売られるようになったのはまだ歴史が浅く、「水」はタダのものという観念が長年続いていました。
 上越新幹線の工事で谷川岳の下にトンネルを掘ることになりましたが、湧き水が工事を妨害をする難事業だったそうです。この湧き水に、三者三様の考え方があったようです。
 Aさんは、工事が遅れ自宅に帰る日が延び延びになるのを忌々しく思っていました。
Bさんは、湧き水を飲んで「美味しい」と思いました。でもそれだけでした。
Cさんは、湧き水を飲んで「美味しい」と思い、この水を売れば儲かると考えました。
 株式会社ジェイアール高崎商事では、「水」を商品化して「大清水」と名付けました。駅のホームの自動販売機やコカコーラーを作る時の「水」として使用されています。
 さて、あなたは  Aさん・Bさん・Cさんのうちどのタイプでしょうか?  ビジネスチャンスは、意外に身近なところにあるようです。

工夫のポイント 些細なことでも、日頃からビジネスチャンスを頭に入れ、好奇心を持つこと。

「大清水」

 
 
狭い都会の住宅事情をターゲットに「収納ベット」を開発 販路は通販を活用
 大阪府にある(株)クボタの下請け企業T社は、コンバイン(耕作機)のバネなどを作っていました。社長はいつまでも下請けで過ごすことなく、自社開発のオリジナル製品の開発に意欲を燃やしていました。当社はバネを作る技術を生かし、ベットを作ることにしました。既にベットは大手企業が販路を支配していたので都会の手狭な住宅事情に着目し、寝具として利用した後は室内のスペースを広く生かすためベットを収納する機能を設けました。そして 、販売ルートは当時まだ利用が少なかった通信販売を活用しました。
 斬新なデザインと機能性の優れた都会向きの「収納ベット」は、通信販売ルートに乗って都会にみならず、全国規模で売上を伸ばしました。
「庄内価値開発研究会」は、新製品開発についてのアドヴァイスや販売ルートの選択を一緒に考えます。

工夫のポイント 新製品開発に当たり都会の住宅事情を勘案し、今迄になかった「収納する」という新しい機能を付した製品を開発。また、既存の家具問屋ルートを避け、当時新しい業種の通信販売ルートを活用したこと。

収納ベッド

 
 
東根市特産品「パンプケーキ」の誕生 開発までの経緯
 東根市商工会では、新幹線「さくらんぼ東根駅」の新設を記念して、今迄の土産品と違った感覚、かつ、東根らしい商品の開発をすることにしました。東根菓子組合は講師を迎え研究会を開催すると共に、東根市では県内に新特産品の提案についての公募をしました。研修会では最近の土産品傾向として、土産品のメッカ東京駅・羽田空港では従来は日持ちがするもの=<クッキー・雷オコシ・煎餅類>などが売筋商品でしたが、最近は「早く召し上がって下さい」といったソフトタイプの商品=<東京ばなな・ひよこ・人形焼>などに人気があるという情報を説明しました。
 その結果、公募の最優秀提案=東根市名物「おばけかぼちゃ」に因んだ。ソフトタイプの『パンプケーキ』が開発され、地元に密着した独創的な作品として「山形県知事賞」を受賞しました。
 「庄内価値開発研究会」は、新商品の開発に当たり、土産品の売筋などの情報を提供しています。

工夫のポイント 特産品の開発に当たり、研修会の開催・広く一般市民の意見を聞く(公募)など事前準備に万全を図ったこと。

東根市特産 パンプケーキ

 
 
 
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