環境とイオン電化製品    環境シリーズ
Vol.3

 
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 私達の暮らしに欠かせない冷蔵庫やエアコン・洗濯機・ドライヤー・空気清浄機などの家電製品に「イオン」の力を搭載した新製品が次々と登場している。「イオン」の研究が進み、臭いや雑菌を取り除き、洗浄力を高めたりして、「身体と環境」に優しい効用が消費者に受け入れられている。

 「イオン(ion)」とは、原子・分子などが「正」または「負」の電気をもった状態で、正または負に荷電した原子または原子団をいう。中性原子や分子が電子を失うか、あるいは過剰に電子を結合する場合(イオン結合=正および負の電荷をもつイオンの間に働く静電引力によって、このイオン間に生ずる化学結合をいう)に生じる。電子を失って正に荷電したものを「陽イオン」といい、電子を得て負に荷電したものを「陰イオン」という。

 シャープの冷蔵庫「Igrand」は、1時間の運転で、庫内の大腸菌やカビ菌が90%減少する効果があるという。仕組みは1、5ボルトの高電圧をかけるプラズマ放電(高温の中で、原子が陽イオンと電子に電離している状態)により、空気中の水蒸気を水素のプラスイオンと酸素のマイナスイオンに分解する。それぞれのイオン分子は、空気中を数秒間さまよう間にぶつかる菌やウイルス、臭いの分子を、水などに分解し無害化を進める。プラスとマイナスの電極が向かい合うイオン発生装置は、冷蔵庫の裏面にあるマッチ箱位の容器の中にある。庫内を巡る空気に絶えずイオンを送り清潔を保つ仕組みである。

 東芝のエアコン「大清快」は、マイナスイオンを出して空気を美味しくする。マイナスイオンを多く含んだ空気はリラックスが出来ると言われ、自然界では、水飛沫が激しい滝壷の近くが、マイナスイオンが最も多い場所と言われている。

 21世紀における人類に課せられた大きな問題は、自然環境の維持・改善である。地球の温暖化や破壊行為を阻止し、人々の豊かな生活を守るには、新しい技術革新が望まている。イオンはもともと液体の中で扱う存在であったが、半導体技術と材料科学の目覚しい発展は、真空中や空気中でもイオンが扱えるようになった。環境問題への関心が高まるにつれ、活用範囲は殺菌や有害物質の分解・脱臭へと広がりを見せている。「イオン」の広範囲における活用は、「身体と環境」に優しい新製品の開発を促しているようだ。